屋久島の旅 ~その③~

2017/10/02

こんにちは。
生きづらさを感じている人のための
ココロの天気回復カウンセラーなかがわとしこです。

 

やっとウミガメのふ化調査についてのお話しになります。

皆さんも一度はテレビなどでウミガメの赤ちゃんが
一生懸命海に向かって歩いていく姿をみたことがあるかと思います。

 

卵からふ化し、砂をかき分け地上に出て

ちっさな足を使い、懸命に海を目指す姿、感動的ですよね。

 

実は私はこういう風景を見て空っぽになった巣穴を
調査するのがふ化調査だと勘違いしていました。

 

屋久島の旅~その②~でも書きましたが

そうではなくて卵のある穴を素手で掘り進めて

ふ化している子を救出し、残った卵を数えて

救出した子を放流というなかなかハードな調査なんですね。

 

18時くらいから22時くらいまで行うのですが

初心者の私は3つの巣穴を調査するので精一杯。

上級者の方は6つとか8つとか調査できるそうです。

 

体力的にも大変な調査ではありますが

やはり元気な子ガメを救出する作業は

命の誕生に触れているような感動がありますし、

なんといっても無条件にカワイイ。

    
救出に夢中でほとんどまともな画像がない

巣穴は縦に60センチくらい掘るのですが

なんといってもそこは砂浜。

どんなに慎重に掘り進めても穴の周辺から流砂がとまらず

穴が一気に埋まってしまうことも!!

 

また穴を掘っていると穴の壁面からズバッと子ガメが飛び出て

そのまま壁が崩れるなんてこともあったり。

そんな時、こっちは大慌てでカメを探すんですけど

カメはこちらよりもはやく力強く砂をかき分け出てきたりします。

 

こちらが手助けしなくてもちょっと待っていれば

自力で出てくることができる、やはり待つって大切。

カメだって人だって。

 

他にも

木の根に引っかかりながらも必死にもがき砂の上に

出てこようとしていたり(見てる私も力が入る)

掘ってもらうのをじっと待っているように見えるような子もいたり

(ぐうたら風な動きに親近感♪あくまで私見ね)

個性を感じられて、ついつい話しかけてしまいます。

 

救出した子ガメたちはバケツに入れて放流を待ってもらうのですが

その時バケツ内での音がすごいんです。

まるでバケツでお水が沸騰しているのか?ってくらい

ゴトゴト絶え間なく聞こえるの。

バケツの中で前に前にと進もうとしているんです。

 

彼らの本能がそうさせているのはわかっているけど

前足を使ってグイグイ進んでいこうとする姿

健気でグッときちゃいます。

 

彼らの前足の力強さったら、半端ないです。

穴から出てきた子をつかむと前足でペチペチと

手をたたく(前に進もうとする)のですが

体長5センチくらいなのにチワワくらいの力がありそうな。

野生の生き物は生きる力がすごい。

 

生まれてきた小さな命を見つめながら「よくきたね~」と

思わず声をかけていました。

 

生まれてくる命の姿に感動するとともに

ココでしか出会えないのが、生まれてこられなかった命たち。

 

ウミガメは一つの穴に100個前後の卵を産むのだそうですが

そのすべてが受精卵というわけではないんですね。

 

受精していない卵は卵の黄身もなくてただの液体。

 

そして、受精はしているけど育たなかった卵。

ウミガメは卵の中でまず目ができるそうなのですが

目ができて、そこで成長が止まってしまっているもの

受精して途中で夏の暑さに負けてしまい死んでしまったもの

ふ化直前で力尽きてしまったもの。

 

その姿は決して気持ちのいいものではないし、

実はにおいとかもあってちっとも美しいものではないのだけど

生きて生まれてきた子ガメ同様にこの死んでしまっている卵たちもまた

命そのものだったんだなとやぱり力強い命の息吹を感じたんです。

 

この感覚をどう表現したらいいのか、

どんな言葉を使うと伝わるのか、死んでいる卵に命を感じるとか

臭いが強烈とか言わない方がいいのかなと思ったりもしたのだけど

やっぱり命って無味無臭ではないし、きれいごとでもないし。

 

なんだかそういうシンプルで強烈な命のやり取りに

命の輝きを感じ、ココロが震えてしまったんです。

多くの人に一度は体験してほしい、そんな経験でした。

 

一つ、ずっと不思議だったのが生まれたての子ガメが

なんで迷わず海に向かうのかってこと。

道路標識があるわけでもないのになぁ、

潮の香なのかな~とぼんやり思っていました。

 

これ、実は月明りや星の瞬きが海に反射するあのキラキラを

目指しているんだそうです。

 

なので、人がたくさんいるような場所で生まれてしまうと

人口の灯りの方が強いので、そっちに向かって子ガメは進んでしまう

 

つまり、海とは反対側に懸命に進んでしまうんです。

 

私たちにとっては便利な灯りでも

子ガメにとっては死を呼び込む灯りになる。

 

そんな影響があるのかと、驚きました。

 

具体的にふ化調査ってなにをするのかという質問を

いただいたので、ちょっとインフォメーション。

 

ふ化調査というくらいなので、生まれた卵の数を数えたり

幼体(子ガメたち)の数を数えたり、受精していない卵、

受精したけど育たない、育ったけどふ化しない、ふ化したけど死んでしまったなど

一つ一つ数えて記入していきます。(これはほんまもんのボランティアさんが)

 

5月~7月くらいまでは産卵の調査、7月~9月くらいまでは

ふ化調査とウミガメ館の方たちは休むことなく調査を続けています。

 

かる~く調査と言っていますが、広い砂浜を砂に足を取られながら

朝に夕に調査をしたり、人に荒らされないようにチェックしたり

ものすごい重労働。実際人手不足も深刻なようでした。

 

こういう活動が善意の上にしか成り立たないというのは

なんかモヤモヤしちゃうのですが、通りすがりの私にできることは

理屈をこねくり回すことじゃなくて、体動かして出来ることからやってみる

ことだと思うし、そのうえで考え続けていくというのが大切なのではないか

そんなことを思ったりもします。

 

 

そうそう、これは重要なお知らせなのですが

一般人が子ガメに触れることは禁止されています。

ボランティア登録をして初めて触れることができます。

 

許可なく触ってはダメです。

 

もし、ウミガメの産卵や孵化調査に興味を持っても

ぶらりと見に行って浜を荒らしてはいけません。

興味を持ったらぜひウミガメ館にご連絡をしていただき

正規のルートで見学をしてくださいね。

 

ウミガメの生態やら種類やら知らなかったことを

バッチリ教えてもらえますし、ウミガメへの情熱が伝播して

気づくとあなたもウミガメ好きになっているはず。

 

だって、私もこうしてブログを書きながら

「あれ?私の中にこんなにウミガメについて書くことあるんだ~」と

驚いているのですから(笑)

 

かなりいい大人の私でもこんなに心揺さぶられる体験になったのですから

きっとお子さんにとってはもっともっと心の琴線に触れる体験に
なるのではないかなと思います。来年の夏、屋久島へ行ったら
縄文杉もいいけど、命をつなぐを体感できるウミガメ調査に
参加してはいかがでしょう?

ウミガメ館のホームページはここをポチ

大人も子供も必ず得られるものがありますよ♪

あ、最後はウミガメ館の回し者のようになってしまった(笑)

そうそう。
回し者ついでに・・
時期によるとは思いますが、ウミガメ館では
アカウミガメ、アオウミガメの子ガメを見学することができます。

こちらもボランティア登録なしでは触ることはできませんが、
間近で見られるチャンスですので、足を運んでみてはいかがでしょう?

こちらアカウミガメの子供
元気いっぱい泳いでます。


こちらアオウミガメ
甲羅のクリーニング直前の
無抵抗な姿(笑)
アオウミガメの方がちょっとおっきめです。

 
アンジー&としこと描く
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10月10日(火)19時~20時30分

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